死とは

父の最後の頃は人の体はこんなになっても生きていけるのか、
というより、こんなになってしまうのかと言う状態だった。
痩せて骨と皮だけなのに、水分が溜まるのか、手や足がブヨブヨのパンパン。
腕を上に上げれば水分は下の方にいき、二の腕が太くなり手はペッタンコに。
下げれば、手がグローブみたいになり、二の腕は骨が浮き出る。
皮膚からは体の中の水分がしみでてくるので、当て布をまいている。
なにも食べようともしない。
過酷・・・
それに父は戦っていた。生きるためではなく、死に向かうために。
その姿は壮絶!