最後まで

映画はもう始まちゃうの?と突然始まった。と同時にもうおかしい。
笑ったり泣いたりしながら、え、ここで終わり?というところで縦書きのエンドロールが出た。
出終わったところでワンカットあって、今度は横書きのエンドロールが長々と続いた。
おどろいたことに、この2つのエンドロールが終わって、場内が明るくなるまで誰も席を立たなかった。
ごそごそと服を着る音さえしなかった。こんなことは初めてだ。みんなもっと、もっと、この映画の世界に浸っていたかったのだろう。