匍匐前進

しばらく雷鳴は轟き、雨は降り続いたが、一時収まった。
そのとき、押し入れから息子がミーヤを引きずり出して抱いていた。
しっぽを中に入れて、体を硬直させて抱かれていた。
顔も一回りも二周りも小さくなっている。
と、また、雷が。
パッと飛び降り、匍匐前進で素早く隣の部屋に逃げて行く。
匍匐前進とは、足がダックスフントのように短くなって、お腹を擦るように歩く様を言う。
我家語である。