夏の夜

その晩はこの夏には珍しい涼しい夜だった。
恋人同士ならいくらでも風に吹かれながら歩いていたい様な夜だ。
すぐに会場に行くのももったいなく、風に吹かれてプラプラしてエレベーター乗り場へ。
チケットカウンターは若い人たちで長蛇の列。そのわり、エレベーターはガラガラ。