審判

ミーヤは審査員でもある。
私がお箏を弾いていると、だいたい押し入れかたんすの上で気持ち良さそうにしている。
ところが、日によっては、びっくりしたように、飛んでにげていってしまうことがある。
こんな時は、もう、決して、近くに寄ってこない。
多分、気持ちよくない弾き方や唄いかたになっているのだろう。
ここ数回、逃げ出されていたが、昨日は久しぶりに弾いている目の前で気持ち良さそうに、
寝ていた。
私にとって、ミーヤは厳しい審査員だ。